マスカレード

とはヴァンパイアの存在を人間社会から隠す習慣であり、掟。人間の手によってヴァンパイアが滅亡しないように、保護することを目的としている。中世の審問によって多くの血族が失われて以降、施行されている。

カマリリャ

ヴァンパイアの大きなセクト。マスカレードを維持することに力を注いでおり、そのためには人間社会にすらも影響を与える。

叛徒運動

長生者たちの政治方針に反対し、カマリリャの外に身を置くヴァンパイアたちのセクト。

子

抱擁により転生させられたヴァンパイア。子は、自らの血の父の後継者となる。この言葉は、未熟さを指摘する軽蔑的な表現としてよく使われる。

氏族

血を介して父から子へと受け継がれる特性を共有する、ヴァンパイアの血脈。13の氏族が知られており、それぞれ特殊な能力を有している。

血の父

人間に抱擁を行い、ヴァンパイアに変えた者を指す言葉。

抱擁

抱擁とは、人間をヴァンパイアに転生させる行為。抱擁の際には、ヴァンパイアは犠牲者の血を吸い取り、その犠牲者の血を少しだけ自分の血と入れ替える必要がある。ほとんどの人間にとって、それは快楽、または恍惚とした感覚を受ける。

雛

ヴァンパイアから抱擁を受け、新しく生まれたヴァンパイアのこと。ほとんどが血の父によって庇護される。

公子

特定の地域（一般的にはひとつの都市）を自らの版図として主張し、統治するヴァンパイアの名称。性別にかかわらず、この名称が用いられる。

永遠の滅び

ヴァンパイアにとって真の死を意味する言葉。ヴァンパイア自体は不死の存在だが、その存在がこの世から消滅してしまった時、永遠の滅びとなる。

版図

特定のヴァンパイアが影響を与える領域を指す。公子は都市全体を自らの版図として主張し、下位のヴァンパイアが一部を自分のものとして主張する許可を与えることもある。

エリュシオン

ヴァンパイアたちが危害を加えられる心配をせずに集まれる場所。エリュシオンの建物自体は、美術館や、画廊、クラブの場合もある。ベルリンのベルクハインは叛徒のエリュシオン、パリのルーブル美術館はカマリリャのエリュシオンである。

血族

ヴァンパイア全体または単体のヴァンパイアを指す、カマリリャ独自の表現。

賤民（せんみん）

人間を指す言葉。軽蔑的な意味合いが大きい。

薄血

薄血とは、血が非常に弱く、人間の特徴を多く残しているヴァンパイアのことである。すべての薄血者は氏族を持たず、他のヴァンパイアと違い、血族の呪いから受ける影響も異なる。